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テレビや雑誌、新聞などでメタボリックシンドロームは危険だとよく言われています。
国も危険視しており、2008年4月からはメタボ検診を義務化して早期発見・早期治療に取り組んでいます。
肥満なので体によくないということはわかるのですが、どこがどう危ないのかいまいちピンとこない方もいるかと思います。
メタボリックシンドロームは何故危険なのでしょうか。
それは内臓脂肪が大きく関係しています。
内臓脂肪は通常、空腹時や運動後などのエネルギーを必要とした場合にすぐに補給できるように内臓付近に蓄えられます。
使われやすい脂肪なので、切らさないように食事を摂ると脂肪分を内臓脂肪として貯めるようになっています。
メタボリックシンドロームはこの内臓脂肪量が過剰になっている状態です。
内臓脂肪が多いと食事から摂取した脂肪分が内臓脂肪として蓄えることができずに血中へと流れ込んでしまうのです。
血中の脂肪分が増えると血管が詰まりやすくなるため、脳卒中や動脈硬化のリスクが高くなってしまいます。
また、脂肪細胞からは糖尿病や高脂血症を加速させる物質が分泌されているので、内臓脂肪が増えてしまうとこれらの病気になる可能性もぐっと高くなります。
内臓脂肪は腹囲に溜まるので、飲みすぎたからビール腹になっただけ、年をとったから代謝が悪くなって太ってしまったんだと楽観視して、内臓脂肪をそのまま放っておいて糖尿病や動脈硬化などの病気を発症・悪化させる人が増えてきています。
メタボリックシンドロームはただの肥満ではなく、死の危険性のある病気を招く症状なので、運動をしたり栄養バランスの摂れた食事をしたりして内臓脂肪を溜めないようにしましょう。
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