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メタボリックシンドロームというと、中年の方がかかるものという認識がある方がほとんどだと思います。
国が義務化している特定健康診査・特定保健指導でも、検査対象は40代以降の男女です。
ですが、意外なことに子供でもメタボリックシンドロームになる患者さんもいます。
元々中年の方にメタボリックシンドロームが多いのは、基礎代謝が落ちて脂肪がつきやすくなるからであり、病気自体は内臓脂肪の増加によるものなので年は関係がないのです。

成人では腹囲のサイズでメタボかどうかが判断されますが、子供の場合は体重によって診断します。
その子供の年の適正体重より120パーセント以上あれば、その子供はメタボリックシンドロームと診断され、栄養士や保健師からの指導を受けます。
子供の場合は家庭での食事や生活習慣が大きく関わってきますので、保護者もメタボ対策の知識をしっかりと頭の中にいれて実践することが大切です。

子供は成長期ですので、多少食べてもそれらのカロリーは成長するエネルギーとして使われます。
ですが、最近では食事代わりにカロリーの高いお菓子を食べたり、極端な運動不足だったりする子供が増加し、メタボの患者数が年々増えています。
メタボの子供はそのまま放っておくと、約70パーセントが成人病を発症するという統計データがでています。
そこで国は子供のメタボリックシンドロームの早期発見・早期治療のために、メタボの基準を定めています。

先ほども書きましたが、子供は成長期なので多少の余分なカロリーも成長に使われます。
ですので、栄養バランスのとれた食事をし、適切な運動を摂れば改善しやすいです。
子供は今までの生活と変わってしまったことに戸惑うかもしれませんが、保護者の方がサポートしてあげてください。