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脳卒中、糖尿病、心筋梗塞はよくテレビで聞くことの多い病気です。
これらの病気は麻痺や細胞の壊死、最悪の場合は死にいたる危険性のある病気で、日本での患者数も上位を占めています。
要因はいろいろありますが、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)もそのうちの一つです。
メタボリックシンドロームは腹部の内臓脂肪量が基準値よりも上回った状態のことを指します。
女性だと90センチ以上、男性だと85センチ以上の腹囲の方がそれに当たります。
内臓脂肪を蓄えやすい男性のほうが患者が多いという統計がでていますが、女性でも患者数は年々増えています。
原因は内臓脂肪なのですが、何故内臓脂肪が危険とされているのでしょうか。
私たちの体の脂肪には皮膚のすぐ下にできる皮下脂肪と内臓周囲にできる内臓脂肪の2種類があります。
皮下脂肪はもし長期間食事が摂れずにエネルギーが補給できなくてもすぐに餓死をしないように事前に蓄えられたエネルギーです。
体温を保つ効果もあり、男性よりも筋肉が少なく子供を妊娠する女性がつきやすい脂肪です。
対して内臓脂肪は蓄えても空腹時や運動後などにすぐに使用される脂肪です。
すぐにエネルギーとして利用できるように内臓近くに蓄積されますが、これが過剰に増えてしまうと内臓脂肪として保存されるはずだった脂肪分の行き場がなくなり、血中に流れ動脈硬化を引き起こす危険性があるのです。
また、脂肪細胞は動脈硬化を加速させるアディポサイトカインという成分を分泌するので動脈硬化になる可能性がさらに高くなってしまいます。
健康のためにも内臓脂肪をため込まない食事や生活習慣を身につけることが大切です。
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